コロナ自粛と掛けてリモートワークの環境改善ととく。そのこころは
私の住む浅草といえば、春は隅田川の桜、初夏は三社祭、夏は花火、秋は飛ばして(笑)冬は初詣、と、言うまでもなく常に人の集まる街でして、とはいえこの記事の執筆時は(というか、書き始めてもう数週間掛かっているので、緊急事態宣言すら出てますね。ちゃんとおうちで読んでますか?)東京都内の週末や夜間の外出の自粛を通じてCOVID-19と呼ばれている新型コロナウィルスのさらなる感染拡大を阻止しよう、という動きなどから、修復中で赤い大提灯のなかった時は駒形堂の近くから雷門の先の本堂まで見通せる程、浅草も人がまばらな週末でした。しかも、気づけば花火は中止決定、三社祭は秋に開催予定、と今までにない一年になりそうです。
いわゆる運用会社のリモートワーク環境って?
さて、1月にオフィスを引っ越したばかりの当社。引っ越したのだからさぞかしオフィスで仕事が出来るように手を掛けたばかりにこの外出自粛要請に対応できないのでは、とか、平均年齢を踏まえるとリモートワークなんてしなさそう、いや出来無さそうだよね、と思われそうです。しかも投資先には若くてITガリガリ使うリモートワークが基本、というところがたくさんなベンチャー企業もありそうな低流動性資産にもかかわらず、旧来依然とした金融業の端っこの運用会社ですからオフィスに来ないと出来ない仕事ばかりでは?と、まぁ、思いますよね。
ということで、ウェブマスターで当社のIT関連を一手に引き受けている著者が、セキュリティの都合で全部は申し上げないものの、あけぼの投資顧問のIT環境とリモートワークの現状についてご紹介したいと思います。
まず、結論から言えば、世の中で言われている「ハンコ問題」を除けば全員がWFH (Work from home)出来ます。というか、してます。スタッフ全員のメールはもちろん、オフィスにお電話頂いても自宅から電話をとることも出来ますし、今時の Zoom をはじめとするビデオ会議も普通に出来る環境にあります。
1月のオフィスの引越しの時、実はあれこれする時間をとることが出来なかったので、会社内にファイルサーバーやメールサーバーと言った社内インフラを設置して一から設定するということを最初から検討しませんでした。むしろ、今ならば堅牢な暗号システムを使って情報管理をしているクラウドサービスをフルに利用することで、オフィス内にサーバーを置かないというインフラ設計をしました。その結果として社内に外部から入るためにオフィスのファイアウォールに穴を開けることになる VPNサーバーを置く必要がなく、オフィスも役職員の自宅も、そして外出先も、どこであっても、ほぼ同じように利用できるようにしました。
この発想はオフィスの電話にも当てはめました。一般に事業所に電話を設置する際には、オフィス内に構内交換機(PBX)と呼ばれる小型冷蔵庫くらいの大きさの機械を置き、各デスクに電話をひいて内線と外線の設定をするのですが、これではオフィスの外にいると当然電話を取ることは出来ませんし、電話を転送するのも結構手間がかかります。そして、あまり壊れないとは言われるPBXではあるものの、壊れた時には交換する間オフィスの電話は不通になり、そして結構高いのです。そこで、当社では引っ越した際に、クラウドPBXを導入することで、オフィス内の電話機はもとより、役職員のスマートフォンでも電話を取ることが出来るため、オフィスの外であってもオフィスに掛かってきた電話を取ることが出来、また内線で他の役職員に転送することも、そしてオフィスの番号で電話をかけることも出来ます。
ということで、オフィスに直接いらっしゃらなければ、すぐにお電話でもメールでも対応可能、という状態にし、また、自宅からでもチームでファイルの共有をして作業も可能な状態にはなっております。
また、当社で開発したポートフォリオ管理システムも、元々クラウドサービスで運用していましたがセキュリティの関係でこれまでオフィスからしか使えなかったのですが、クラウドサービスを利用してVPNサーバーを立ち上げたことで、役職員の自宅から使えるようなりました(ちょっと解説すると、この場合のVPNサーバーはとある一定のIPアドレスからのアクセスを実現するためだけのもの、ですので、仮にこれを踏み台にされても当社のオフィス内は元より、ストレージなどに侵入する、なんてことは出来ません)。これは外部でデモをする際にもどこに居てもこれは使えますので、10分で設定した割りに今後も使えるいいものが出来たな、なんて個人的に思っています。
それでも。。。オフィスが呼んでいる
とは言え、オフィスには郵送物が届きますし、捺印を求められる書類も全くない、とは言えませんから捺印して返送しなければいけません。もっと頭が痛いのが給料を支払うための国内の銀行さんのオンラインバンキングのような一つのPC(しかも大抵なぜか Internet Explorer!)にしか入れることの出来ない電子証明書を使ったサービスを使うためにはオフィスのPCに限定されることからオフィスにいかねばなりません。また、自宅の環境というのは人によるので、年に一度しか使わないプリンターなんて家に置かない、という人も、スキャナーなんて家にない!という人だっているでしょう。となると、なかなか全ての仕事を自宅でやり切ることが出来ないものです。また、常に誰かがオフィスにいる、とは限らないため、小さく、金目のものが何かあるわけではないオフィスですが、防犯対応もしなければなりません。ですので(?)、オフィスにも色々と快適になる仕掛けを入れたくなるものです(あ、ここからは趣味ですよ)。
こんな時だから、オフィスを快適にするには IoT(今更?)
当社内、Alexa ちゃんを入れました。喋ると答えてくれる、スマートスピーカーです。おかげで一人でオフィスにいても「音楽をかけて」と言えば音楽をひたすら掛けてくれます。ただ、私のアカウントで設定してしまったので、私の趣味丸出しのプレイリストでひたすら音楽が流れるので個人的に恥ずかしいです(笑)
スマートスピーカーを入れると音声で反応してあれこれしたくなりますね。温湿度計と加湿器、ボタンを押すだけのボットを入れることで、室内の湿度が下がれば加湿器のスイッチが入り、気温が低すぎたり暑すぎればエアコンのスイッチが入る。寒い月曜の朝なら、タイマーでエアコンをみんながオフィスに入る1時間前に入るようにすればオフィスにきた時には暖かくオフィスが迎え入れてくれます。そしてオフィスの電灯もボットでつけたり消したり出来ますから、Alexa に「帰りますよ」と言えば電気を消してくれます。残念ながら、オフィスの鍵は大家さんが別に設定したスマートロックなので連動させられませんでしたが、これだけでも結構快適なオフィスを過ごせるものです。そして、心配性な社長のリクエストでネットワークカメラも完備したので常に音や人影に反応出来る体制まで作っちゃいました。
まぁ、こういうことは滞在時間の長くなった家にすべきなのですけど(笑)その代わりに自宅には4Kのモバイルモニターを買ったので、今デュアルモニターでこの原稿を書いています。ちょっと古い Macbook Air なのでUSB-Cでの接続が出来ないのでこれまたちょっと手を加えることで使えるようにしたのですが、これはそのうち自分のブログでご紹介、ですかね。
まとめ、もしくは、ただのオンラインショッピング中毒警戒警報
ということで、このコロナ自粛のおかげでやっているリモートワークの環境改善の結果、いいように言えばオフィスへの投資が出来た、というものの、実質はAmaz●n での買い物が増えた、という落ちになりそうです。。。(笑)