第224回 < 徹夜について >
前回に続いて、業務から完全に離れてしまいますが、今回は徹夜の効能と弊害について書きたいと思います。いつの頃からかは余り覚えていないのですが、私は、睡眠時間が極端に短い方のようです。もっとも、小学生や中学生の頃はそうでもなかったと記憶していますので、少し大人になってからでしょうか。今では、平日の睡眠時間が3-4時間ということはざらにあり、未だに徹夜をしてしまう日も偶にあります。理由は様々ですが、最近は米国を中心とした海外との仕事が多いため、先方とのやりとりを電話やメールで行っていると、日本時間の早朝や夜中に先方時間にあわせて業務をするケースが多くあります。かといって、日本時間の日中の業務も普通にあるため、日中も夜中もあまり区別なく仕事をすることになります。シンガポールなどへの出張は往復とも深夜便ということもあり、これも睡眠時間を削る要因になります。
人間に与えられている時間は有限ですから、これはとても有り難いことで、当然仕事は捗ることになります。一方で、これも人間の体力や気力にも限界がありますので、疲れることで能率が落ちることもままあります。また、いろいろな本を読むと、適正な睡眠時間を確保できないと、疾病リスクも高まるようなので、気を付ける必要がありそうです。ただ、起きている時間に常に生産的な活動をしているかというと、必ずしもそうではなく、だらだらと本や雑誌を読んだり、テレビを見ていることもありますので、我ながら、こんな時くらい寝ておけば良いのにな、と思うこともあります。もっとも習慣と化している部分もあるので、いまさら長時間寝るのも難しい気がします。
そんな中、最近は徹夜をした時と、2時間でも睡眠をとったときとでは、歴然とした差が出てきました。まず、徹夜をした翌日は確実にパフォーマンスが落ちます。正常時の6割くらいの出力といったところでしょうか。それが、数日続くことも出てきました。肩こり、腰痛などの症状も覿面に表れます。これでは、どう考えても徹夜は逆効果です。年とともにこの傾向は顕著になってきているので、もう徹夜をするのは避けようと思っています。
とは言いながら、この原稿を書いているのも、実はほぼ徹夜した翌日の夜に差し掛かっています。昨晩は、海外との電話会議が長引き、今朝までに作成する資料と契約書の読み込みがあったため、間に1時間、録画していた番組を見た以外は家でデスクに向かい合っていました。あの、1時間余のテレビ鑑賞は間違いなく余計でしたが、勝手に多少のストレス発散は必要だと判断してのことです。内容もなぜか、とても面白く感じました。そんなこんなで、非常にパフォーマンスの落ちた中、書いている本コラムにお付き合いいただき、大変申し訳ございませんでした。次回以降は確り睡眠をとって、内容のあるコラムを書きたいと思います。